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「事故物件 恐い間取り」ネタバレあり感想(考察、解説)

:映画館 鑑賞(2020年)

【事故物件 恐い間取り】

売れない芸人が、「事故物件」に住んでみた―

芸人の山野ヤマメはお笑いコンビを組んでいたが、全く売れず、コンビを解散してしまう。

突然ピン芸人となり途方にくれるヤマメは、番組プロデューサーからTV番組への出演を条件に 「事故物件に住んでみろ」と無茶ぶりされ、殺人事件が起きた物件で暮らすことに。

そこは一見普通の部屋だったが、 初日の夜、撮影した映像には白い“何か”が映っていたり、音声が乱れたり、様々な怪奇現象が。

そしてある事故物件で、ヤマメの想像を絶する恐怖が待っていた―

 

 

恐怖度    ☆☆☆☆★

満足度    ☆☆☆☆★

オチ度    ☆☆☆☆★

お笑い度   ☆☆★★★

 

 

やっときたな、ホラー映画。

 

今年は「犬鳴村」を逃して以来、初のホラー映画でした。あれ?夏って毎年、もう少しホラー系の上映なかったっけ…?(と、書いてて思い出したけど先日観た「透明人間」、あれはホラーじゃないよね?ものっそい恐かったけど………)

 

CMを観る限り、私の好みの雰囲気。

「事故物件」

「恐い間取り」

このワードだけで、身近なモノに対する恐怖心を煽られます。

 

結果。

見終わって至った結論。

 

ホラー映画<ギャグ映画

 

ホラー苦手な方でも観られます。亀梨くんファンの皆さん、安心して映画館へ足を運んでください。

恐い度うんぬんを抜きにしても、話の進み方的にもとても観やすい作品でした。

 

 

〜ネタバレなし感想〜

 

話の進み方が分かりやすいです。

1軒目

2軒目

3軒目…と、住む家ごとにチャプターが区切られているような感じ。短編を観る感覚で入っていけるので、非常に見やすいです。

全部で4軒の物件が出てきます。

 

1軒目→2軒目→3軒目…への切り替えもすべて同じで

「その事故物件で、過去どんな事があったか判明したら次の物件へ。」

という綺麗な区切り方。あ、そういう感じね。と、見ていて分かりやすかった。

 

恐怖シーンも分かりやすくて助かりました。(突然ビックリ!がなかった。多分。)

あ、これ来るな。と分かってから事が起こるので、苦手な人は事前に逃げられます。ちなみに私も一ヵ所目を塞ぎました。

 

リアルに寄ったからこそ、そこまで「バーン!はい、幽霊ー!」みたいな演出がほぼなかったんでしょうね。

事故物件って本当にあるし、実際に住んだ芸人さんの話ですし、毎回お化けが出てくるわけないですし。

でも「孤独死」「自殺」でさえ「事故物件」と呼ばれて気味悪がられる……しかもそこに住んで「恐い映像を撮る」ことを仕事にしちゃうなんて、なんともまぁ不謹慎だな…と思います。だけどね、その映画を恐いもの見たさと好奇心で嬉々として観に行く私も私なわけです。

特に孤独死って……事故物件になるの、悔しいよなあ。

 

 

ネタバレなしで語れる感想はこのくらいかしら。

あとはマジで奈緒が可愛い。最後の瀬戸くんが可愛すぎてギャグ(事故レベル)。

亀梨くんはギリギリで生きてた頃よりふっくらしていて安心。今くらいの方が好きです。

 

個人的に、しんどいシーンが一ヵ所だけありました。親子で鑑賞はお勧めできない最強(いや、最恐)胸糞シーンです。

なんでホラーシーンはチープなのに、あのシーンだけあんなにリアルに撮ったんですかね……。きつかった。目を覆った、唯一の暴力シーンがありますので、少しだけ覚悟して下さい。

 

 

 

〜それぞれの物件の事件ネタバレ〜

 

 

せっかくなので、詳細をネタバレしていきます。

いくら「ホラー苦手な方でも観れる!」とはいえ、鑑賞を渋っている方はぜひ判断材料にお使いください。

 

 

1軒目「殺人」

6階建てのマンション。

殺人事件があったことをきっかけに、違法建築までも明るみになったという、いろんな意味の事故物件。

エレベーター付近には「6階立ち入り禁止」の張り紙が2枚。こんな家絶対に住みたくない……酔っぱらったとき間違えて6階行っちゃいそうだもん…

 

夜に帰宅した亀梨くんたち。

自分の部屋の階で降りた後、ひとりでに6階に上がるエレベーター。あ、これ来るわ〜と思っていたら案の定、6階で止まった後に自分たちの階へ戻ってきます。すると中から、バールのようなものを持った男性が襲い掛かってくる……という幻覚を見ます。(奈緒が所謂「見える」人なんですね)

 

別の日。

今度は、赤い服の女性が悲鳴を上げて逃げ回り、例の男性に襲われている幻覚が見えます。

そして「ここは赤い服の女性が殺された事故物件なんだ」と判明し、次の物件へ。Let's引っ越し!

※ここで亀梨くんと瀬戸くん、交通事故に遭う

 

 

2軒目「心理的瑕疵

心理的瑕疵って、私も最近知ったのですが。事故物件の表記によく使われる表現です。気になる人は調べてみてくださいね。

 

近所のうどん屋さんの亭主に「見ない顔だね」と声をかけられる亀梨くん。

「そこに引っ越してきたんです」と伝えたところ

 

亭主「あんなとこよく住めるね〜。ニートの息子が、70過ぎの母親殺したとこだよ〜。」

 

と、親切に個人情報をベラベラ語ってくれます。

そしてもちろん、ドンピシャでその「母親殺し」の部屋が、亀梨くんのお部屋なわけです。

 

この物件が一番怖かったなあ。

瀬戸くんのスマホに、亀梨くんからの留守電が入っているのですが、電話をした記憶はなく、水の中でしゃべっているような「ぶくぶく…」音が録音されています。

 

結果、この家では、狂った息子がお母さんを畳に殴りつけ(だから畳に血の染みがある)浴室の壁に殴りつけ(だから壁にヒビ+鏡に蓋+シャワーホースだけ新調)、洗面台に顔をつけさせて溺死させた…という事件が起きていました。

このシーン、書くのも嫌なくらい大嫌いです。

※ここで瀬戸くんのご家族に不幸が重なる

 

ここのシーンで疑問。

留守電に残されていた言葉、なんて言っていたのでしょう?劇中では分かっていたようなのですが。

「すごく」なの?

「つぎはころす」みたいな言葉なのかな、と予想したのですが、どうなのでしょう。考察探してます。

 

 

 

3軒目「自殺」

部屋に入るやいなや、玄関のドアノブで首を吊って死んでいる女性がドーン。(ここビックリしちゃいました。亀梨くんの想像なんだけど、突然想像を映像にすんのやめてや…。)

ああ、こうやって亡くなったんだな…と思っていたら、どうやら、女性の前に住んでいた男性もロフトの梯子で首を吊って亡くなっていたことが判明。

 

亀梨くんも謎の頭痛に見舞われ、無意識に首を吊ろうとしてしまうという「どうした?」な展開。

※ここで瀬戸くんのお父様が亡くなられる

※亀梨くん、東京での仕事を手に入れる

 

 

4軒目「無理心中」

クリーチャー、大集合!

武器はお守り!

不動産屋さんの話だと「男女が抱き合って無理心中をしていた」ってことだったけど、そんな素振りの男女は出てこない!

いろいろ考察しながら見てたけどなんっも関係ない!

クリーチャーのお祭り騒ぎ!!戦いが始まる!

 

 

以上。

 

終盤にかけて突然始まるチープな展開に、笑いが止まらない人続出間違いなしです。

映画館でけっこう大きな声を出して笑ってしまいました……。

 

最終的に不動産屋さんが亡くなったり(クリーチャーに突然呪われて秒で死亡)、主人公たちはこの先も幸せにはなれない感を漂わせたり、腑に落ちない展開が畳み込んできます。

 

私が脚本家だったら、

最後は普通の物件に住むけど、そこが実は事故物件で、一回誰かが数日間住んでいたから「事故物件」表記はなくなっていた。

みたいなオチにもっていきたかったなぁ。そんな展開を期待してしまう伏線セリフもあった分、残念です。

 

意味をつけて片付けようとしてはいけない部類の作品ですので、ご注意を。

 

 

 

ちなみに。自分が住んでいる家の過去は、絶対に知りたくない派です。

ホラーは映画館で観るのに尽きます。ぜひ。

 

 

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